化学材料および特殊材料を提供するグローバル企業であるセラニーズ・コーポレーション(NYSE:CE)はダラスにて、2021年1月28日、2019年度のGAAP希薄化後1株当たり利益を16.85ドル、調整後1株当たり利益を7.64ドルと発表しました。通年の純売上高は、2019年度からそれぞれ単価が6%下落、販売数量が5%減少したため、57億ドルでした。新型コロナウイルス感染症の大流行が世界中で続く中、セラニーズは2020年度の課題の軽減に向け、2億ドルを超える生産性向上を目指した取り組みなど、制御可能なアクションを遂行しました。セラニーズは、13億ドルの弾力性のある営業キャッシュフロー、9億5,000万ドルのフリーキャッシュフローを生み出しました。2020年度中に株主に還元した金額は9億4,300万ドルで、その内訳は自社株買い6億5,000万ドル、現金配当2億9,300万ドルでした。2020年度中、セラニーズは発行済株式総数の5%を買い戻しました。10月のポリプラスチックス取引の終結により、約16億ドルの現金収入が得られ、下半期の5億ドルの自社株買いに充当されました。セラニーズは、継続的キャッシュフローと現在の現金および短期投資残高によって、オーガニック・グロース(本業による自律的成長)とノン・オーガニック・グロース(企業買収等による成長)の機会および将来の自社株買いに投資できる大きな能力を持っています。
セラニーズはまた、第4四半期のGAAP希薄化後1株当たり利益を12.50ドル、調整後1株当たり利益を2.09ドルと発表しました。同四半期と通年のGAAP希薄化後1株当たりの利益と調整後1株当たり利益の差は、主として、ポリプラスチックス事業の売却益14億ドルと年金資産の時価評価調整額9,500万ドルを含む特定項目によるものでした。
「昨年は、世界のすべての地域の弊社の全事業に大きな試練が訪れました。セラニーズの2020年度の財務業績では、従業員の献身と事業の弾力性が明らかでした。新型コロナウイルス感染症の逆風にもかかわらず、持続可能な生産性とサプライチェーン重視の取り組みの推進、劇的改善活動(turnaround activity)の加速、Elotex買収資産の統合、エンジニアードマテリアルズ合弁事業に関する戦略的措置など、2020年度中を通じてセラニーズを強くしてくれたチームの働きに感謝いたします。セラニーズはこれらの活動や他の多くの活動を踏まえて2021年度の堅調な収益成長を推進できる素晴らしい状況にあります。」と、会長兼最高経営責任者ロリ・ライアーカーク氏は述べています。
2020年度第4四半期および通期 - 財政面のハイライト:
3カ月
2020年 12月31日
2020年 9月30日
2019年
12月31日
(未監査)
(単位:100万ドル、1株当たりデータを除く)
純売上高
エンジニアードマテリアルズ
572
526
539
アセテートトウ
134
129
148
アセチルチェーン
910
776
771
セグメント間消去
(25)
(20)
(26)
合計
1,591
1,411
1,432
営業利益(損失)
62
84
88
30
22
186
121
108
その他の活動
(75)
(51)
(150)
203
184
68
純利益(損失)
1,454
209
45
調整後EBIT(利払前、税引前利益)(1)
82
116
136
59
54
187
126
144
(28)
(11)
(31)
300
290
303
持分利益、費用-配当所得、その他の収益(費用)
15
21
29
28
24
営業EBITDA(利払前、税引前、償却前利益)(1)
387
378
1株当たり利益(希薄化後)- 継続事業
$
12.50
1.76
0.35
1株当たり利益(希薄化後)-合計
1.75
0.36
調整後1株当たり利益(1)
2.09
1.95
1.99
投資活動によるキャッシュフロー
979
(78)
(168)
財務活動によりキャッシュフロー
(933)
(290)
(199)
営業活動によるキャッシュフロー
274
431
326
フリーキャッシュフロー(1)
181
351
179
1年 12月31日終了
2020年
2,081
2,386
519
636
3,147
3,392
(92)
(117)
5,655
6,297
235
446
118
52
563
678
(252)
(342)
664
834
1,992
858
403
621
249
268
568
727
(89)
(140)
1,131
1,476
115
168
112
1,475
1,805
1株当たり利益(希薄化後)-継続事業
16.85
6.89
16.75
6.84
7.64
9.53
592
(493)
(1,471)
(935)
1,343
950
1,074
______________________________
(1) 下記「US GAAP以外の財務指標(Non-US GAAP Financial Measures)」を参照。
2020年度事業概況
エンジニアードマテリアルズの純売上高は、販売数量が11%減少し、単価が3%下落したため、2019年度比13%減の21億ドルとなりました。2020年度の販売数量は、新型コロナウイルス感染症による世界的な需要軟化によって、特に需要回復がなおもアジアに遅れをとっている西半球において、悪影響を受けました。需要は年度末に大幅に回復しましたが、自動車、電子機器、消費者、医療のエンドマーケットにおける2020年度のエンジニアードマテリアルズの販売数量は前年の水準を下回りました。同事業の2020年度のGAAP営業利益は2億3,500万ドル、調整後EBITは4億300万ドルでしたが、これには、テキサス州ビショップとドイツのフランクフルトPOM施設の約7,000万ドルの改善費用が含まれています。2020年度のGAAP営業利益率は11%、調整後EBIT利益率は19%でした。関連会社の利益は、需要と単価条件の低下、10月のポリプラスチック合弁事業(JV)の売却により、2019年度比32%減となりました。
アセチルチェーンの2020年度の純利上高は前年比7%減の31億ドルとなりました。新型コロナウイルス感染症による需要軟化と、2020年のほとんどを通じての全体的なデフレを背景に、単価は8%下落しました。2020年度の販売数量は、同事業が年末に向けて需要レベルを押し上げることに成功したため、前年と比較して横ばいでした。2020年度中の業界の大きな逆風にもかかわらず、アセチルチェーンのGAAPベースの営業利益は5億6,300万ドル、調整後EBITは5億6,800万ドルとなり、利益率は約18%でした。2020年度中、過去10年間で3回しか超えられなかったしきい値である6億ドルに迫る調整後EBITを達成することにより、アセチルチェーン事業は、同事業が実行するビジネスモデルの弾力性と選択肢の比類のない多様性を実証しました。
アセテートトウの2020年の年間純売上高は5億1,900万ドルでした。これは、アセテートフレーク契約の満了による販売数量の14%減と、世界全体の需要の長期的な緩やかな減少を反映しています。2020年度のGAAP営業利益は1億1,800万ドル、調整後EBITは2億4,900万ドルでしたが、これは、生産性向上を目指した取り組みの影響と関連会社の業績を反映しています。2020年度の関連会社からの配当金は1億2,600万ドルで、中国の関連会社の好業績が続いたため、前年比で13%増加しました。
2020年第4四半期ハイライト:
2020年第4四半期事業概況
エンジニアードマテリアルズの第4四半期の純売上高は、販売数量の7%の連続的な増加の結果、5億7,200万ドルとなりました。販売数量の拡大は、いくつかのエンドマーケット、特にアジアの自動車における強力な需要回復、医療における緩やかな需要回復、電子機器における継続的な回復力によって推進されました。第4四半期の単価は、事業全体の価格設定に対する取り組みが年末に一般的に不利となる地域の売上構成を相殺するのに役立ったことから、引き続き横ばいのままでした。第4四半期のエンジニアードマテリアルズのGAAP営業利益は6,200万ドル、調整後EBITは8,200万ドルで、利益率はそれぞれ11%と14%でした。原材料やエネルギーのインフレが拡大したことによる第4四半期のコスト上昇およびプラントが通常の操業に戻ったための製造費の増加を相殺することで、エンジニアードマテリアルズ事業は、第4四半期の調整後EBITの連続的な減少を、約3,000万ドルのフランクフルトPOM施設の刷新に関連するコストと関連会社の利益縮小に限定しました。大規模改善が6週間も続いたにもかかわらず、同事業は業界全体の需要の高まりにうまく乗ることができました。関連会社の利益は、主としてポリプラスチックスJVの売却により、引き続き600万ドル減少しました。
アセチルチェーンの純売上高は、前四半期からの10%の単価上昇と、6%の販売数量増加により、9億1,000万ドルとなりました。11月と12月の業界情勢の逼迫により、特に中国の酢酸において、単価と販売数量が連続して拡大しました。クリアレイクの酢酸生産施設の改善を見越して、同事業は四半期の初めに約100ktの酢酸と酢酸ビニルモノマー(VAM)を調達し、顧客に確実な供給を続けました。同事業は、また、重量で前四半期比7%増の酢酸とVAMを販売することにより、エマルションの売上を減少させる年末の季節性の影響をうまく緩和しました。アセチルチェーン事業のGAAP営業利益は1億8,600万ドル、調整後EBITは1億8,700万ドルとなり、利益率はそれぞれ20%と21%でした。原材料費の高騰とクリアレイク施設における1,000万ドルの改善費用にもかかわらず、アセチルチェーン事業は業界ダイナミクスの改善を活用して、前四半期比約50%の増益を実現しました。
アセテートトウの純売上高は1億3,400万ドルで、これは販売数量の4%の連続増を反映しています。第4四半期のGAAP営業利益は3,000万ドル、調整後EBITは5,900万ドルで、前四半期と同じであり、同事業の安定した収益プロファイルを反映しています。第4四半期の関連会社からの配当金は2,900万ドルで、引き続き横ばいでした。
キャッシュフローおよび税金
セラニーズの2020年度の営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローはそれぞれ13億ドルと9億5,000万ドルでした。2020年度の資本的支出は前年度と同じ3億6,400万ドルでした。2020年度中に株主に還元した金額は9億4,300万ドルでした。その内訳は自社株買い6億5,000万ドル、現金配当2億9,300万ドルでした。セラニーズは2020年度第4四半期に3億8,900万ドルの自社株買い戻しを完了し、2020年末現在の自社株買い戻し承認残高は約11億ドルとなっています。
2020年度の実効US GAAP税率は、2019年度の13%に対して2020年度は11%でした。これは主として特定の投資の撤収と再編取引の租税効果によるものですが、不確実な税務ポジションの調整および将来への税金関係項目の繰越しに対する評価性引当金によって一部、相殺されました。2020年度の調整後1株当たり利益の税率は、2020年の外国税額控除を利用することにより、前年比1%減の12%でした。
今後の展望
ライアカーク氏は、「第4四半期にかけて幅広く回復基調が続いていることと、ほとんどのエンドマーケットが新型コロナウイルス感染症以前の需要レベルに戻っているという事実に励まされました。」と述べ、次のように続けています。「新型コロナウイルス感染症の大流行は依然として私たちの働き方に対する課題となっており、米国とヨーロッパにおける現在の回復を注視していますが、セラニーズは、2020年度を好業績で無事に終え、その勢いのまま2021年に突入しました。この時点で、アセチルチェーン業界の好調な動向を始めとする現在の需要状況は第1四半期まで続き、2021年度第1四半期の1株当たり調整後利益は2.50ドルから2.75ドルになると予想しています。通年で見ると、生産性、改善(turnaround)スケジュール、自社株買いなどの制御可能なアクションと、現在までの根本的な需要の回復により、2021年には1株当たり約9.50ドルから10.00ドルの調整後利益を実現できると見込んでいます。独特な状況にある事業、そして収益性の高い機会をターゲットとする巨大な資金力をもって、セラニーズは、株主様のための持続的な価値創出を推進できる非常に優れた体制を維持し続けています。」
当社では、時価評価の年金損益などの特定項目の予測が現実的ではないため、不合理な努力なしには予想調整後1株当たり利益をUS GAAP希薄化後1株当たり利益に合わせて調整することができません。詳細については、下記「US GAAP以外の財務指標(Non-US GAAP Financial Measures)」を参照してください。
第4四半期に関する当社からの公式発表は、2021年1月28日に、investors.celanese.comのウェブサイトの財務情報/財務諸表ライブラリ(Financial Information/Financial Document Library)に掲載いたします。US GAAP以外の財務指標(Non-US GAAP Financial Measures)は、当社の投資家情報ウェブサイトに掲載するUS GAAP以外の財務指標および補足情報(Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information)のUS GAAP以外の財務指標(Non-US GAAP Financial Measures)に掲載いたします。下記「US GAAP以外の財務指標(Non-US GAAP Financial Measures)」も参照してください。
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William.Jacobsen@celanese.com
petra.czugler@celanese.com
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や民生用途の大半に使用されている差別化された化学ソリューションおよび機能性素材を製造する世界的な化学品リーダーです。セラニーズの各事業部は化学、技術、ビジネスに関するグローバルなノウハウを最大限に活用し、顧客、従業員、株主、企業にとっての価値を創出しています。また顧客のパートナーとして各社の最も重要なビジネスニーズを満たしながら、「セラニーズ基金」を通じて地域社会や世界に貢献すべく努力しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスを拠点とし、世界に約7,700名の従業員を擁しています。2020年度の売上高は57億米ドルです。セラニーズおよびその製品の詳細はウェブサイトwww.celanese.com。
将来の見通しに関する記述(Forward-Looking Statements)
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」が含まれている場合があります。これらの記述には、セラニーズの計画、目的、目標、戦略、将来の売上や業績、設備投資、資金需要、その他履歴情報ではない情報が含まれます。将来の見通しに関するすべての記述は、現時点における期待や信念、様々な推測に基づくものです。セラニーズがこれらの期待内容を実現する、またはその信念が正しいことが実証されるという保証はありません。本リリースの将来の見通しに関する記述で表現されている結果または暗示されている結果は、様々なリスクおよび不確定要素によって、実際の結果と実質的に異なる場合があります。これらのリスクおよび不確定要素には、新型コロナウイルス感染症の大流行が、経済環境、市場の需要、当社の業務に悪影響を及ぼし続ける範囲と景気回復のペース、セラニーズが事業を展開している国や地域の経済環境全般、事業環境、政治環境、規制環境の変化、製品および産業のビジネスサイクルの長さと深さ(特に自動車、電気、繊維、電子、建設業界)、原材料の価格および入手可能性の変化(特にエチレン、メタノール、天然ガス、木材パルプ、燃料油の需給、供給および市場価格、および電気、その他のエネルギー源の価格の変化)、原材料価格の増加を顧客価格へ反映させる能力または値上げにより利幅を改善する能力、プラント稼働率を維持する能力および予定済みの生産能力の追加および拡張さらには施設刷新を実現する能力、現在の製造原価のレベルを削減または維持する能力および既存のプラントの技術的改善により生産性を向上させる能力、望ましい潜在的な買収ターゲットを特定し、セラニーズの戦略に沿った買収または投資取引を完了させる能力、価格競争の激化および他社による競合製品の導入、セラニーズが提供するテクノロジーの市場における受入状況、コンプライアンス、ならびに事故、原材料供給源の停止、サイバー攻撃、テロ攻撃、政治情勢の不安定、公衆衛生危機(新型コロナウイルス感染症の大流行を含みますがこれに限りません)、他の予測できない出来事や施設の建造または稼動の遅延(地政学的状況、戦争の発生、テロ攻撃による結果、または天候や自然災害もしくは公衆衛生の危機を含むその他の危機による結果を含みます)によるその他のコストおよび生産または操業の潜在的な停止や中断、セラニーズが許容できる条件およびスケジュールでの当局からの許可の取得および施設の建築の可能性、関税、税率または法律の変更、セラニーズの製品や技術に認められている知的財産権および他の法的保護のレベルの変化またはかかる知的財産の盗難、既存または将来の環境、衛生、安全法規に伴う是正措置に対する潜在的責任およびコストの増加(気象変動に関連する法規を含みます)、セラニーズが事業を展開している国における係争中の訴訟または将来の訴訟もしくは法律、規制、政府の政策の変更により生じる潜在的責任、為替レートおよび利息の変動、セラニーズによる事業への追加投資や資金調達の能力を損なう、または経済環境や化学品業界の変化に対応するセラニーズの能力を制限する恐れのあるセラニーズの負債レベル、その他セラニーズが時宜に応じて米国証券取引委員会(SEC)に提出するレポートに記載されている様々な要素が含まれますが、これらのみに限られるものではありません。
新型コロナウイルス感染症がセラニーズの事業、財政状態および営業成績に悪影響を与える程度は、非常に不確実で急速に変化し、予測できない多くの要因(感染の再発と病気の蔓延の範囲、ワクチンの有効性、ソーシャルディスタンス、在宅勤務、ステイ・アット・ホームおよび屋内退避命令および操業停止、旅行制限、検疫など、発生の拡大を封じ込める政府、企業、個人のさらなる措置、これらの条件が経済活動一般、特に当社の製品に対する需要を抑制する程度、および金融市場に影響を与える程度、発症が顧客、サプライヤー、サプライチェーンおよび他のビジネスパートナーに及ぼす影響、発症時に製品とサービス(当社従業員の健康と福祉を含みます)を提供する能力、実際のまたは潜在的なプラント、職場、オフィスの閉鎖によって引き起こされるビジネスの混乱、セラニーズの施設の従業員間での新型コロナウイルス感染症の実際のまたは認知された感染インシデントに関連する責任、悪評または風評被害にさらされ得るリスク、発症中および発症後に当社の製品およびサービスに対して対価を払うお客様の能力、発症が金融市場および経済活動全般に及ぼす影響、合理的な条件で通常の流動性の源泉にアクセスする当社の能力、また、重大かつ長期にわたる景気後退により債務が増加したり、EBITDAが大幅に低下したりした場合に、信用契約の財務制限条項を遵守する能力を含みますがこれらに限りません)に左右されます。
将来の見通しに関するすべての記述は、記載日現在においてのみ記述されたものであり、セラニーズは記述日現在以降の出来事や状況を反映させるため、または予想されたもしくは予想外の出来事や状況の発生を反映させるために、将来の見通しに関するいずれの記述についても一切更新する義務を負いません。
US GAAP以外の財務情報(Non-GAAP Financial Measures)
表示
本文書は、セラニーズの3つの事業セグメントである、エンジニアードマテリアルズ、アセテートトウ、およびアセチル チェーンについて記載しています。
US GAAP以外の財務情報の使用
本リリースでは、調整後EBIT、調整後EBIT利益率、営業EBITDA、調整後1株当たり利益、およびフリーキャッシュフローという、US GAAP以外の指標を使用しています。これらの指標は、US GAAPに従って認識されていないため、US GAAPの業績または流動性の指標に代わるものと見なされるべきではありません。調整後EBITおよび営業EBITDAについてセラニーズの連結財務諸表でUS GAAPに従って最も直接的に比較することができる財務指標は、セラニーズ・コーポレーションに帰属する純利益(損失)です。調整後EBIT利益率については営業利益率、調整後1株当たり利益については、セラニーズ・コーポレーションに帰属する継続事業による1株当たり希薄化後利益(損失)、フリーキャッシュフローについては、営業活動によって使用された純現金が相当します。
US GAAP以外の財務指標の定義
注:特定項目の所得税費用(控除)(以下、「非GAAP調整」といいます)は、非GAAP調整が行われた税務管轄地の適用税率を使用して決定され、当期および繰延の所得税費用(控除)を含みます。1株当たり調整後利益に使用される所得税率は、年間の予想税率の範囲の中間点を近似したものです。この範囲には、特定の部分的または通期の予想される税務上の機会および関連する費用(該当する場合)が含まれ、明示的に不確実な税務ポジションの変更、四半期ごとのGAAP項目の個別認識、その他の調整後1株当たり利益のためにGAAPベースの利益から調整された税引前項目は含まれません。またGAAPに対する繰延税金資産の実現能力に関する経営陣の評価の変更も含まれません。1株当たり調整後利益の税率を決定する際に、セラニーズは、外国税額控除の利用時期に影響を与える個別の事象がない場合、利用した時点、または利用したと予想される時点での外国税額控除の影響を反映させています。この税率を四半期ごとに分析し、予測税率の範囲に重大な変化がある場合は調整します。最新の予測において、調整後1株当たり利益に使用される税率を必ずしも変更するわけではありません。調整後税率は概算であり、特定の報告期間のGAAPベースの報告に使用される実際の税率とは異なる場合があります。セラニーズのUS GAAP以外の財務指標および補足情報(Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information)文書の表3aは、セラニーズの推定GAAP実効税率と調整後税率との調整の概要を示しています。見積GAAP税率は、セラニーズが当該項目を予測することができないため、GAAP項目の個別認識を除外しています。期末調整の一環として、GAAPの実効税率の調整を実績値の調整後税率に更新します。
US GAAP以外の財務指標の調整
本プレスリリースで使用されているUS GAAP以外の財務指標と比較可能な米国GAAP財務指標との調整表は、US GAAP以外の財務指標の目的と使用に関する情報とともに、US GAAP以外の財務指標および補足情報(Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information)に記載されています。2021年1月28日、またはその前後にSECに提出したフォーム8-Kの最新報告書(Current Report)の付属文書として提出したこの文書は、セラニーズのウェブサイト、investors.celanese.com財務情報/財務諸表ライブラリ(Financial Information/Financial Document Library)からも入手可能です。
未監査の業績
本リリースの業績は、比較可能な基準で業績を表示するために行われた調整とともに監査されておらず、経営陣に提供した内部の財務データに基づいています。四半期ごとの業績は、その後の期間または通期について報告される経営成績の指標としてとらえるべきではありません。
補足情報
セラニーズの過年度の業績に関する追加情報は、セラニーズのフォーム10-Qの四半期報告書およびUS GAAP以外の財務指標および補足情報(Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information)の文書に記載されています。
Consolidated Statements of Operations - Unaudited
Three Months Ended
December 31, 2020
September 30, 2020
December 31, 2019
(In $ millions, except share and per share data)
Net sales
Cost of sales
(1,215
)
(1,084
(1,116
Gross profit
376
327
316
Selling, general and administrative expenses
(137
(106
(125
Amortization of intangible assets
(5
(6
Research and development expenses
(20
(19
(17
Other (charges) gains, net
(2
(10
(102
Foreign exchange gain (loss), net
(3
2
Gain (loss) on disposition of businesses and assets, net
—
Operating profit (loss)
Equity in net earnings (loss) of affiliates
25
48
Non-operating pension and other postretirement employee benefit (expense) income
(66
(71
Interest expense
(26
(28
Interest income
1
Dividend income - equity investments
Gain (loss) on sale of investments in affiliates
1,408
Other income (expense), net
Earnings (loss) from continuing operations before tax
1,571
241
41
Income tax (provision) benefit
(117
(30
3
Earnings (loss) from continuing operations
211
44
Earnings (loss) from operation of discontinued operations
(1
Income tax (provision) benefit from discontinued operations
Earnings (loss) from discontinued operations
(2)
Net earnings (loss)
Net (earnings) loss attributable to noncontrolling interests
Net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation
1,453
207
43
Amounts attributable to Celanese Corporation
42
Earnings (loss) per common share - basic
Continuing operations
12.56
1.77
Discontinued operations
(0.02
0.01
Net earnings (loss) - basic
Earnings (loss) per common share - diluted
(0.01
Net earnings (loss) - diluted
Weighted average shares (in millions)
Basic
115.7
118.0
120.3
Diluted
116.3
118.6
120.9
Year Ended December 31,
2020
2019
(4,362
(4,691
1,293
1,606
(482
(483
(22
(24
(74
(67
(39
(203
(5)
7
(7
182
17
(109
(115
Refinancing expense
(4
6
113
5
(8)
2.251
988
(247
(124
2,004
864
(14
(8
(12
1.992
1,985
852
1,997
16.95
6.93
(0.10
(0.05
6.88
117.8
123.9
118.5
124.7
Consolidated Balance Sheets - Unaudited
As of December 31,
(In $ millions)
ASSETS
Current Assets
Cash and cash equivalents
955
463
Trade receivables - third party and affiliates, net
792
850
Non-trade receivables, net
450
331
Inventories
978
1,038
Marketable securities
533
40
Other assets
55
Total current assets
3,763
2,765
Investments in affiliates
820
975
Property, plant and equipment, net
3,939
3,713
Operating lease right-of-use assets
232
Deferred income taxes
259
96
411
338
Goodwill
1,166
Intangible assets, net
319
312
Total assets
10,909
9,476
LIABILITIES AND EQUITY
Current Liabilities
Short-term borrowings and current installments of long-term debt - third party and affiliates
496
Trade payables - third party and affiliates
797
780
Other liabilities
680
461
Income taxes payable
Total current liabilities
1,973
1,754
Long-term debt, net of unamortized deferred financing costs
3,227
3,409
509
257
Uncertain tax positions
240
165
Benefit obligations
643
589
Operating lease liabilities
208
214
223
Commitments and Contingencies
Stockholders' Equity
Treasury stock, at cost
(4,494
(3,846
Additional paid-in capital
254
Retained earnings
8,091
6,399
Accumulated other comprehensive income (loss), net
(328
(300
Total Celanese Corporation stockholders' equity
3,526
2,507
Noncontrolling interests
369
391
Total equity
3,895
2,898
Total liabilities and equity