グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション(NYSE:CE、本社:テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ」)は、2017年第3四半期のGAAPベースの希薄化後1株あたり利益が第3四半期としては過去2番目に高い$1.68、調整後1株あたり利益が過去最高の$1.93となったことを発表しました。収益は前年比18%増となる16億ドルで、アセチルチェーンにおける事業の堅調な推移、マテリアル ソリューションズにおけるパイプラインモデルの拡張、幅広い生産性の向上の組み合わせが、アセテート・トウの売上減見込みを補って余りある効果を発揮し、堅調な業績につながりました。アセチルチェーンは、商業モデルの柔軟な選択性によってハリケーン「ハービー」による甚大な被害を克服し、高い収益性が実現できました。アドバンスト エンジニアード マテリアルズ(AEM)は、既存及び買収したポリマー共に、各地域を通じてプロジェクトの事業化につながりました。
2017年第3四半期 - 財政面のハイライト
(1)下記「Non-US GAAP Financial Measures」を参照。
(2)本プレスリリースに記載されている調整後利益の話には、「セグメント収益」および「調整後EBIT(利払前、税引前利益)」などの用語の使用も含まれています。 これらの非GAAP用語は下記で定義しており、「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」で調整しています。
2017年第3四半期のハイライト:
2017年第3四半期事業概況
マテリアル ソリューションズ
第3四半期の収益は前年比24%増となる7億3,000万ドルで過去最高となり、アドバンスト エンジニアード マテリアルズ(AEM)の成長がコンシューマ スペシャリティの減少を上回る効果を発揮しました。AEMは、第3四半期として過去最高となる9,700万ドルのGAAP営業利益、同じく過去最高の1億4,700万ドルのセグメント収益を達成しました。セラニーズの顧客中心型のアプローチと幅広いポリマー ソリューションの組み合わせには強力な受容力があり、引き続きAEMの成長を促進する基盤となっています。当四半期、マテリアル ソリューションズは事業機会を広げ成約率を高めることで、585のプロジェクトを事業化するという新たな水準に達しました。2017年第3四半期の取扱量は、主にNilit社およびSO.F.TER.社の取得、アジアにおける成長、新規プロジェクトによって前年比で増加しました。Nilit社およびSO.F.TER.社の取得ならびにハリケーン「ハービー」による多額の間接費用によって、予想通りGAAP営業利益およびセグメント収益は前年比で減少しています。両社の取得は当四半期のセグメント収益の増加に資すると共に、相乗効果を引き出すことで今後数年間にわたり利益率が向上することが見込まれます。
第3四半期におけるアセテート・トウの取扱量および価格は、業界稼働率低下の影響を受けて前年同期比で低下し、生産性の向上でも相殺できない影響を与えました。業績は前四半期と同じ水準で推移しています。
関連企業の売上は、前年比18%増の7,100万ドルでした。これは、イブン・シーナー社の定期修繕を2016年第3四半期に行い2017年には行わなかったことが主要因となっています。
アセチルチェーン
アセチルチェーンのGAAP営業利益は前年同期比4,000万ドル増の1億4,800万ドル、調整後EBIT(利払前、税引前利益)は4,800万ドル増の1億5,700万ドルで、ハリケーン「ハービー」による湾岸部の業務およびサプライチェーンへの壊滅的影響にも関わらず、高い収益性が実現できました。緊急時対応策を迅速に実施することで影響を最小限に抑えながら、短時間で通常業務体制に復帰しました。価格は前年同期比で増加しており、これは主にアジアにおける事業の成功および引き続き堅調な世界のアセチル市場環境が背景となっています。アセチルチェーンの利益率は、GAAP営業利益18.7%、セグメント収益率19.6%というどちらも過去最高を記録したアセチル中間体セグメントが押し上げる形で増加しています。当四半期の業績は、グローバルなアセチル サプライチェーンの変動性を活用することで収益を最大化するという、アセチルチェーンのビジネスモデルを際立たせる結果となっています。
キャッシュフロー
当四半期の営業キャッシュフローは2億5,500万ドルで、フリーキャッシュフローは1億8,100万ドルでした。当四半期の設備投資額は6,400万ドルでした。当四半期、セラニーズは2億ドルでおよそ200万株を買戻しました。これで本年度の合計額は5億ドルになります。当四半期は6,200万ドルの支払配当金を含む2億6,200万ドルの現金を株主に還元しました。
今後の展望
セラニーズの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ロアーは次のように述べています。「第3四半期および2017年度の大部分における成功は、独自のビジネス モデルによってビジネス環境の変化を新たな価値創出の機会に迅速に変えることができる当社の能力の賜物であると言えるでしょう。アドバンスト エンジニアード マテリアルズは、パイプラインモデルを通じたイノベーションへの統制の取れたアプローチによって収益を高め、SO.F.TER.社とNilit社の取得による価値の向上を促進するロードマップを確立しました。アセチルチェーンは当四半期も順調な推移が見込まれ、徐々に堅調さを増している市場の状況を活かすべく追加のイニシアチブを実施しています。事業および生産性に見られる勢いは、第4四半期の軟調さを相殺するでしょう。2017年の調整後1株あたり利益を前年比9~11%の範囲で予測していますが、これらの状況が、上限値に近い成長率を実現できるという自信につながっています。」
調整後1株あたり利益の予想成長率をGAAPベースの希薄化後1株あたり利益に対して調整することはできません。なぜなら、そのためには現実的ではない一定の項目の予測(例えば年金時価評価収益/損失)を含めなければならず、結果として合理的に求めることができないためです。
セラニーズWebサイト( www.celanese.com)の「Investor Relations/Events and Presentations」セクションにて、第3四半期の業績に関連するその他の情報およびプレゼンテーションをご覧いただけます。 非US GAAP指標に関する情報は、当社のWebサイトおよび下記リンクの「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」でご覧いただけます。 下記「Non- GAAP Financial Measures」を参照してください。
[Celaneseについて]
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。2つの中核事業であるアセチルチェーンとマテリアル ソリューションズは当社のグローバルな化学、技術、ビジネスノウハウを最大限に活用し、顧客や企業に価値を創出しています。顧客と提携して彼らの最も重要な課題の解決に取り組む一方、「セラニーズ・ファンデーション」を通じて地域社会や世界にプラスの効果をもたらすべく貢献しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスを拠点とし、世界に約7,500名の従業員を擁しています。2016年度の売上高は54億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイトwww.celanese.co.jp をご覧ください。すべての登録商標は、Celanese International Corporationまたはその関連会社が所有しています。
本件に関するお問い合わせ先:
将来の見通しに関する記述 (Forward-Looking Statements)
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」が含まれている場合があります。これらの記述には、セラニーズの計画、目的、目標、戦略、将来の売上や業績、設備投資、資金需要、その他履歴情報ではない情報が含まれます。将来の見通しに関するすべての記述は、先に発表された株式買取を含み、現時点における期待や信念、様々な推測に基づくものです。 これらの期待内容が実現される、または信念が正しいことが実証されるという保証はありません。買収に関することも含み、本リリースの将来の見通しに関する記述で表現されている結果または暗示されている結果は、様々なリスクおよび不確定要素によって、実際の結果と実質的に異なる場合があります。 これらのリスクおよび不確定要素には、 セラニーズが事業を展開している国や地域の経済環境全般、事業環境、政治環境、規制環境の変化、製品および産業のビジネス サイクルの長さと深さ (特に自動車、電気、繊維、電子、建設業界)、原材料の価格および入手可能性の変化 (特にエチレン、メタノール、天然ガス、木材パルプ、燃料油の需給および市場価格)、電気および他のエネルギーの価格、原材料価格の増加を顧客価格へ反映させる能力または値上げにより利幅を改善する能力、プラント稼働率を維持する能力および予定済みの生産能力の追加および拡張を実装する能力、現在の製造原価のレベルを削減または維持する能力および既存のプラントの技術的改善により生産性を向上させる能力、価格競争の激化および他社による競合製品の導入、セラニーズが提供するテクノロジーの市場における受入状況、セラニーズが許容できる条件およびスケジュールでの当局による許可の取得および施設の建築、セラニーズの製品や技術に認められている知的財産権および他の法的保護のレベルの変化または係る知的財産の盗難、コンプライアンスおよび他のコストおよび事故、原材料供給源の停止、サイバー攻撃、テロ攻撃、政治情勢の不安定、他の予測できない出来事や施設の建造または稼動の遅延 (地政学的状況、戦争の発生、テロ攻撃による結果、または天候や自然災害による結果を含む)、是正措置に対する潜在的責任および既存または将来の環境法規に伴うコストの増加 (天候の変化に関連する法規を含む)、セラニーズが事業を展開している国における係争中の訴訟または将来の訴訟もしくは法律、規制、政府の政策の変更により生じる潜在的責任、為替レートおよび利息の変動、セラニーズによる事業への追加投資や資金調達の能力を損なう、または経済環境や化学品業界の変化に対応するセラニーズの能力を制限する恐れのあるセラニーズの負債レベル、その他セラニーズが時宜に応じて米国証券取引委員会 (SEC) に提出するレポートに記載されている様々な要素が含まれますが、これらのみに限られるものではありません。将来の見通しに関するすべての記述は、記載日現在についてのみ記述されたものであり、セラニーズは記述日現在以降の出来事や状況を反映させるため、もしくは予想されたまたは予想外の出来事や状況の発生を反映させるために、将来の見通しに関するいずれの記述についても、一切更新する義務を負いません。
Non-GAAP Financial Measures
Presentation
This document presents the Company's business segments in two subtotals, reflecting our two cores, the Acetyl Chain and Materials Solutions, based on similarities among customers, business models and technical processes. As described in the Company's annual report on Form 10-K and quarterly reports on Form 10-Q, the Acetyl Chain includes the Company's Acetyl Intermediates segment and the Industrial Specialties segment. Materials Solutions includes the Company's Advanced Engineered Materials segment and the Consumer Specialties segment.
Use of Non-US GAAP Financial Information
This release uses the following non-US GAAP measures: adjusted EBIT, operating EBITDA, adjusted earnings per share, adjusted free cash flow and net debt. These measures are not recognized in accordance with US GAAP and should not be viewed as an alternative to US GAAP measures of performance. The most directly comparable financial measure presented in accordance with US GAAP in our consolidated financial statements for adjusted EBIT and operating EBITDA is net earnings (loss); for adjusted earnings per share is earnings (loss) from continuing operations per common share-diluted; for adjusted free cash flow is cash flow from operations; and for net debt is total debt.
Definitions of Non-US GAAP Financial Measures
Adjusted EBIT is a performance measure used by the Company and is defined by the Company as net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation, plus (earnings) loss from discontinued operations, less interest income, plus interest expense, plus refinancing expense and taxes, and further adjusted for Certain Items (refer to Table 8 of our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document). We may provide guidance on adjusted EBIT but are unable to reconcile forecasted adjusted EBIT to a US GAAP financial measure without unreasonable efforts because a forecast of Certain Items, such as mark-to-market pension gains and losses, which may be significant, is not practical. Adjusted EBIT margin is defined by the Company as adjusted EBIT divided by net sales.
Adjusted EBIT by core (i.e., Acetyl Chain and/or Materials Solutions) may also be referred to by management as core income. Adjusted EBIT margin by core may also be referred to by management as core income margin. Adjusted EBIT by business segment may also be referred to by management as segment income. Adjusted EBIT margin by business segment may also be referred to by management as segment income margin.
Operating EBITDA is a performance measure used by the Company and is defined by the Company as net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation, plus (earnings) loss from discontinued operations, less interest income, plus interest expense, plus refinancing expense, taxes and depreciation and amortization, and further adjusted for Certain Items, which Certain Items include accelerated depreciation and amortization expense. Operating EBITDA is equal to adjusted EBIT plus depreciation and amortization.
Adjusted earnings per share is a performance measure used by the Company and is defined by the Company as earnings (loss) from continuing operations attributable to Celanese Corporation, adjusted for income tax (provision) benefit, Certain Items, and refinancing and related expenses, divided by the number of basic common shares and dilutive restricted stock units and stock options calculated using the treasury method. We may provide guidance on adjusted earnings per share but are unable to reconcile forecasted adjusted earnings per share to a US GAAP financial measure without unreasonable efforts because a forecast of Certain Items, such as mark-to-market pension gains and losses, which may be significant, is not practical. Note: The income tax expense (benefit) on Certain Items ("Non-GAAP adjustments") is determined using the applicable rates in the taxing jurisdictions in which the Non-GAAP adjustments occurred and includes both current and deferred income tax expense (benefit). The income tax rate used for adjusted earnings per share approximates the midpoint in a range of forecasted tax rates for the year. This range may include certain partial or full-year forecasted tax opportunities and related costs, where applicable, and specifically excludes changes in uncertain tax positions, discrete recognition of GAAP items on a quarterly basis, other pre-tax items adjusted out of our GAAP earnings for adjusted earnings per share purposes and changes in management's assessments regarding the ability to realize deferred tax assets for GAAP. In determining the adjusted earnings per share tax rate, we reflect the impact of foreign tax credits when utilized, or expected to be utilized, absent discrete events impacting the timing of foreign tax credit utilization. We analyze this rate quarterly and adjust it if there is a material change in the range of forecasted tax rates; an updated forecast would not necessarily result in a change to our tax rate used for adjusted earnings per share. The adjusted tax rate is an estimate and may differ from the actual tax rate used for GAAP reporting in any given reporting period. Table 3a of our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document summarizes the reconciliation of our estimated GAAP effective tax rate to the adjusted tax rate. The estimated GAAP rate excludes discrete recognition of GAAP items due to our inability to forecast such items. As part of the year-end reconciliation, we will update the reconciliation of the GAAP effective tax rate to the adjusted tax rate for actual results.
Free cash flow is a liquidity measure used by the Company and is defined by the Company as cash flow from operations, less capital expenditures on property, plant and equipment, and adjusted for capital contributions from or distributions to Mitsui & Co., Ltd. ("Mitsui") related to our methanol joint venture, Fairway Methanol LLC ("Fairway").
Reconciliation of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliations of the Non-US GAAP financial measures used in this press release to the comparable US GAAP financial measure, together with information about the purposes and uses of Non-US GAAP financial measures, are included in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document filed as an exhibit to our Current Report on Form 8-K filed with the SEC on or about October 16, 2017 and also available on our website at www.celanese.com under Financial Information, Non-GAAP Financial Measures, or at this link: https://investors.celanese.com/download/companies/celanesecorp/NonUSGAAP/1001247652.pdf.
Results Unaudited
The results in this document, together with the adjustments made to present the results on a comparable basis, have not been audited and are based on internal financial data furnished to management. Quarterly results should not be taken as an indication of the results of operations to be reported for any subsequent period or for the full fiscal year.
Supplemental Information
Additional information about our prior period performance is included in our Quarterly Reports on Form 10-Q and in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document.
Consolidated Statements of Operations - Unaudited
Consolidated Balance Sheets - Unaudited