グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション(NYSE:CE、本社:テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ」)は、2017年第2四半期のGAAP ベースの希薄化後1株あたり利益が$1.72、調整後1株あたり利益が$1.79となったことを発表しました。これらはどちらも第2四半期記録となります。当四半期の堅調な業績には、アセチルチェーンおよびマテリアル ソリューションズの両中核事業が大きく貢献しています。アドバンスト エンジニアード マテリアルズは、顧客ニーズを付加価値ソリューションによりプロジェクト事業化が実現したこと及びSO.F.TER.およびNilitの継続的な統合の成功を背景に成長しました。アセチル チェーンは、工場全体におよぶ大規模な定期修繕の影響を克服して収益性が向上しました。当四半期、セラニーズはBlackstone社との間において、セラニーズのセルロース誘導体事業と先頃Blackstone社が買収したRhodia Acetow社の事業を統合する新しいグローバル企業を創設する契約を締結しました。お互いを補完し合うセルロース・アセテート事業が統合されることにより、グローバルな顧客へのサービスが向上すると共に、既存および今後の市場をサポートするテクノロジーの発展につながります。
2017年第2四半期 - 財政面のハイライト
(1)下記「Non-US GAAP Financial Measures」を参照。
(2)本プレスリリースに記載されている調整後利益の話には、「セグメント収益」および「調整後EBIT(利払前、税引前利益)」などの用語の使用も含まれています。 これらの非GAAP用語は下記で定義しており、「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」で調整しています。
2017年第2四半期のハイライト
2017年第2四半期事業概況
マテリアル ソリューションズ
第2四半期の収益は前年比18%増となる7億900万ドルで過去最高となり、アドバンスト エンジニアード マテリアルズがコンシューマ スペシャリティの減少を相殺する以上の効果を発揮しました。アドバンスト エンジニアード マテリアルズは、第2四半期として過去最高となる9,700万ドルのGAAP営業利益、同じく第2四半期として過去最高の1億4,200万ドルのセグメント収益を達成しました。 当四半期は、有機的な需要機会およびSO.F.TER.とNilitの買収に後押しされる形で、過去最高の547のプロジェクトを事業化しました。買収した両社の統合の成功は、アドバンスト エンジニアード マテリアルズの成長戦略にとって鍵となります。これらの買収はセグメント収益へ直接的に資する一方で、その相乗効果と製品価値のアップグレードが実現されるまでは、利益の成長を制約する要素になります。取扱量は、これらの買収取引、アジアにおける成長、プロジェクトパイプラインの成功を背景に、前年同期比で増加しました。
アセテート・トウの取扱量および価格は、業界稼働率低下の影響を受けて前年比で低下し、当四半期の生産性向上を上回りました。続けて、トウの取扱量と価格も、主に2016年の契約から2017年第1四半期への特異な繰越しが若干あったことで低下しました。
関連企業の売上は、前年比20%増の6,600万ドルでした。これは、イブン・シーナー社が2016年第2四半期に実施した定期修繕を今年は実施しなかったことが大きな要因となっています。
アセチル チェーン
アセチル チェーンの第2四半期GAAP営業利益は前年比26%増の1億3,500万ドルで、調整後EBIT(利払前、税引前利益)は前年比19%増の1億3,200万ドルに成長しました。かねてより計画されていた、米国テキサス州クリアレイクの工場の定期修繕の間は、グローバルな生産能力とサプライチェーンを活用すると共に、既存製品の交換によって主要顧客への安定供給の信頼性を確保し、供給面における業界の制約とクリアレイク工場の制限を克服しました。価格は、製品群を通じた原材料費の上昇を上回り、定期修繕費用の影響を相殺する以上の効果を発揮しました。GAAP営業利益16.3%およびセグメント収益率16.0%は、いずれも第2四半期の最高記録です。たとえ主力のアセチル製造工場が大規模な定期修繕にあっても世界的な取引フローの変化に即応できるアセチル チェーンの能力は、セラニーズのアセチル事業の多用途性を証明しています。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは2億9,800万ドル、フリー キャッシュフローは2億4,000万ドルを記録しました。当四半期の設備投資額は5,400万ドルでした。当四半期中に株主へ還元した現金は合計2億3,700万ドルで、その内訳は株式の買戻し分として1億7,200万ドル、配当金として6,500万ドルでした。セラニーズは、2017年の株式買戻し目標を最低5億ドルに設定しています。
今後の展望
セラニーズの会長兼CEO(最高経営責任者)、マーク・ロアーは次のように述べています。「価値の提供に重点を置いた取組みと成長主導のビジネスモデルを背景に、第2四半期は堅調な実績を挙げることができました。アドバンスト エンジニアード マテリアルズは、活況を呈しているプロジェクト パイプラインおよびSO.F.TER.とNilitの統合が早い段階で成功したことに大きく後押しされる形で、非常に大きな収益成長の実現が見込まれます。アセチル チェーンは、不安定な原材料供給環境を活用すると共にクリアレイクの生産能力が定期修繕前のレベルに戻り生産量が増加することで、収益増加を促進することになります。全社を通じたさまざまなイニシアチブを背景に、およそ1億ドルの生産性の 向 上 に よ る 節約は本年度の目標通りに進んでいます。当四半期の成功を基盤に、2017年の調整後1株あたり利益の見込みを9~11%に上方修正したいと思います。」
調整後1株あたり利益の予想成長率をGAAPベースの希薄化後1株あたり利益に対して調整することはできません。なぜなら、そのためには現実的ではない一定の項目の予測(例えば年金時価評価収益/損失)を含めなければならず、結果として合理的に求めることができないためです。
2017年7月24日の市場終了後、セラニーズWebサイト(www.celanese.com)の「 Investor Relations/Events and Presentations」セクションにて、第2四半期の業績に関連するその他の情報およびプレゼンテーションをご覧いただけます。 非US GAAP指標に関する情報は、当社のWebサイトおよび下記リンクの「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」でご覧いただけます。 下記「Non- GAAP Financial Measures」を参照してください。
[Celaneseについて]
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。2つの中核事業であるアセチルチェーンとマテリアル ソリューションズは当社のグローバルな化学、技術、ビジネスノウハウを最大限に活用し、顧客や企業に価値を創出しています。顧客と提携して彼らの最も重要な課題の解決に取り組む一方、「セラニーズ・ファンデーション」を通じて地域社会や世界にプラスの効果をもたらすべく貢献しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスを拠点とし、世界に約7,500名の従業員を擁しています。2016年度の売上高は54億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイト (www.celanese.co.jp)。
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本件に関するお問い合わせ先:
セラニーズジャパン株式会社 担当:滑川武博 Tel: 03-3436-3279 info.general.jp@celanese.com
将来の見通しに関する記述 (Forward-Looking Statements)
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」が含まれている場合があります。これらの記述には、セラニーズの計画、目的、目標、戦略、将来の売上や業績、設備投資、資金需要、その他履歴情報ではない情報が含まれます。将来の見通しに関するすべての記述は、先に発表された株式買取を含み、現時点における期待や信念、様々な推測に基づくものです。 これらの期待内容が実現される、または信念が正しいことが実証されるという保証はありません。買収に関することも含み、本リリースの将来の見通しに関する記述で表現されている結果または暗示されている結果は、様々なリスクおよび不確定要素によって、実際の結果と実質的に異なる場合があります。 これらのリスクおよび不確定要素には、 セラニーズが事業を展開している国や地域の経済環境全般、事業環境、政治環境、規制環境の変化、製品および産業のビジネス サイクルの長さと深さ (特に自動車、電気、繊維、電子、建設業界)、原材料の価格および入手可能性の変化 (特にエチレン、メタノール、天然ガス、木材パルプ、燃料油の需給および市場価格)、電気および他のエネルギーの価格、原材料価格の増加を顧客価格へ反映させる能力または値上げにより利幅を改善する能力、プラント稼働率を維持する能力および予定済みの生産能力の追加および拡張を実装する能力、現在の製造原価のレベルを削減または維持する能力および既存のプラントの技術的改善により生産性を向上させる能力、価格競争の激化および他社による競合製品の導入、セラニーズが提供するテクノロジーの市場における受入状況、セラニーズが許容できる条件およびスケジュールでの当局による許可の取得および施設の建築、セラニーズの製品や技術に認められている知的財産権および他の法的保護のレベルの変化または係る知的財産の盗難、コンプライアンスおよび他のコストおよび事故、原材料供給源の停止、サイバー攻撃、テロ攻撃、政治情勢の不安定、他の予測できない出来事や施設の建造または稼動の遅延 (地政学的状況、戦争の発生、テロ攻撃による結果、または天候や自然災害による結果を含む)、是正措置に対する潜在的責任および既存または将来の環境法規に伴うコストの増加 (天候の変化に関連する法規を含む)、セラニーズが事業を展開している国における係争中の訴訟または将来の訴訟もしくは法律、規制、政府の政策の変更により生じる潜在的責任、為替レートおよび利息の変動、セラニーズによる事業への追加投資や資金調達の能力を損なう、または経済環境や化学品業界の変化に対応するセラニーズの能力を制限する恐れのあるセラニーズの負債レベル、その他セラニーズが時宜に応じて米国証券取引委員会 (SEC) に提出するレポートに記載されている様々な要素が含まれますが、これらのみに限られるものではありません。将来の見通しに関するすべての記述は、記載日現在についてのみ記述されたものであり、セラニーズは記述日現在以降の出来事や状況を反映させるため、もしくは予想されたまたは予想外の出来事や状況の発生を反映させるために、将来の見通しに関するいずれの記述についても、一切更新する義務を負いません。
Non-GAAP Financial Measures
Presentation
This document presents the Company's business segments in two subtotals, reflecting our two cores, the Acetyl Chain and Materials Solutions, based on similarities among customers, business models and technical processes. As described in the Company's annual report on Form 10-K and quarterly reports on Form 10-Q, the Acetyl Chain includes the Company's Acetyl Intermediates segment and the Industrial Specialties segment. Materials Solutions includes the Company's Advanced Engineered Materials segment and the Consumer Specialties segment.
Use of Non-US GAAP Financial Information
This release uses the following non-US GAAP measures: adjusted EBIT, adjusted EBIT margin, operating EBITDA, adjusted earnings per share and free cash flow. These measures are not recognized in accordance with US GAAP and should not be viewed as an alternative to US GAAP measures of performance or liquidity. The most directly comparable financial measure presented in accordance with US GAAP in our consolidated financial statements for adjusted EBIT and operating EBITDA is net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation; for adjusted EBIT margin is operating margin; for adjusted earnings per share is earnings (loss) from continuing operations attributable to Celanese Corporation per common share-diluted; and for free cash flow is net cash provided by (used in) operations.
Definitions of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliation of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliations of the non-US GAAP financial measures used in this press release to the comparable US GAAP financial measure, together with information about the purposes and uses of non-US GAAP financial measures, are included in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document filed as an exhibit to our Current Report on Form 8-K filed with the SEC on or about February 1, 2017 and also available on our website at www.celanese.com under Financial Information, Non-GAAP Financial Measures, or at this link: https://investors.celanese.com/download/companies/celanesecorp/NonUSGAAP/1001247652.pdf.
Results Unaudited
The results in this document, together with the adjustments made to present the results on a comparable basis, have not been audited and are based on internal financial data furnished to management. Quarterly results should not be taken as an indication of the results of operations to be reported for any subsequent period or for the full fiscal year.
Supplemental Information
Additional information about our prior period performance is included in our Quarterly Reports on Form 10-Q and in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document.
Consolidated Statements of Operations - Unaudited