グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション(NYSE:CE、本社:テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ」)は、2016年第3四半期のGAAP ベースの希薄化後1株あたり利益が$1.83、調整後1株あたり利益が$1.67となったことを発表しました。これらはどちらも第3四半期記録となります。マテリアル ソリューションズおよびアセチル チェーンの両方の事業モデルが持つ強み、また生産性を重視するセラニーズの一貫した姿勢が、このように優れた業績の基盤になっています。アドバンスト エンジニアード マテリアルズでは、引き続き高いレベルで推移しているエンジニアード マテリアルズの需要機会を背景に、前年比で堅調な成長を達成しました。顧客と緊密に連携し、セラニーズの最も幅広いマテリアル ポートフォリオ、ならびに市場知識とアプリケーション ノウハウとを組み合わせることで、顧客の喫緊のニーズを満たしました。この発表に先立ち、セラニーズはイタリアを拠点とするSO.F.TER. Groupの買収について合意に達したことを発表しましたが、この取引によってエンジニアード マテリアルズにおけるセラニーズのポートフォリオがよりいっそう広がるとともに、業界のリーダーとしての位置付けもさらに強化されます。アセチル チェーンでは、グローバルな事業基盤と統合ネットワークを活かすことで低い原材料価格と鈍い市場需要に対処し、他とは一線を画す業績と利益率の維持を実現しました。
2016年第3四半期 - 財政面のハイライト
(1) 下記「Non-US GAAP Financial Measures」を参照。
(2) 本プレスリリースに記載されている調整後利益の話には、「セグメント収益」および「調整後EBIT(利払前、税引前利益)」などの用語の使用も含まれています。 これらの非GAAP用語は下記で定義しており、「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」で調整しています。
2016年第3四半期のハイライト
セラニーズの会長兼CEO(最高経営責任者) マーク・ロアーは次のように述べています。「セラニーズの歴史において第3四半期最高の1株あたり利益を報告できることを嬉しく思います。この業績は、二つの中核事業において当社が確立してきたリーダーとしての位置付け、および市場環境に左右されることなく実績を挙げていく能力を実証していると言えるでしょう。マテリアル ソリューションズでは、業界をリードするポリマーのポートフォリオを活用してお客様の困難な要望を満たし、発展する市場動向の一歩先を進むことで非常に大きな成功を収められました。この成功を背景に、世界最大規模の独立系コンパウンダの1社であるSO.F.TER. Groupを買収したことを発表します。同社の買収はエンジニアード マテリアルズの成長にとって自然な流れであり、これによって提供可能なポリマーが増え、コンパウンディング能力が向上し、より幅広い顧客層への製品提供が可能になります。アセチル チェーンでは、統合された製造ネットワークとグローバルなプレゼンスを生かすことで、依然として稼働率が低迷する中、堅調な業績を挙げることができました。当社の業績と生産性向上に向けた活動によって当四半期も堅調なキャッシュフローを生成し、1億ドルの株式買戻しおよび5,200万ドルの支払配当金を合わせた1億5,200万ドルを株主の皆様に還元しました。当四半期は短期反復借入金を非常に良い優遇金利で長期欧州借入金に借り換え、M&Aと資金繰り戦略を遂行する上で貸借対照表も最適な状態を確保できました。」
2016年第3四半期事業概況
マテリアル ソリューションズ
マテリアル ソリューションズの中核事業の収益性は、関連会社の売上およびアセテート・トウ価格の低下などの影響を補って余りあるほど取扱量が増加した結果、前年比でプラス成長となりました。アドバンスト エンジニアード マテリアルズの営業利益は第3四半期記録で、過去最高の四半期調整後EBITを達成しました。幅広い製品ラインを通じて取扱量は前年比で大幅に増えましたが、その背景となっているのが顧客との親密な関係(カスタマー インティマシー)と需要機会で、これらの効果が当四半期の価格低下の影響を上回りました。引き続き高価値アプリケーションを中心に業績を拡大していく中で、当四半期は過去最高となる351の新規プロジェクトを立ち上げました。これで、今年度に立ち上げた新規プロジェクトの数は本日現在までに累計で996となります。
関連会社の業績は、主にMTBE価格の低下によるイブン・シーナー社の持分利益の1,300万ドルの減少の影響を被る結果となりました。
アセテート・トウ価格は、業界の設備稼働率低下の影響を受けて前年比で低下しました。取扱量は主に欧州における2016年上半期のイレギュラーな調達パターンの影響で減少し、下半期の取扱量が上半期にシフトしています。
アセチルチェーン
アセチルチェーンでは、統合された製造ネットワークとグローバルなプレゼンスとを活かすことで、引き続き価格が低迷する中で利益率を維持しました。酢酸および酢酸誘導品の価格も前年比で低下しました。これは、主に中国およびメタノール価格の低下による影響が、生産性向上の取り組みによる効果を上回った結果です。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは四半期としては過去最高となる3億400万ドルで、フリー キャッシュフローは2億3,700万ドルでした。マテリアル ソリューションズの中核事業の成長と統制の取れた運転資金管理が、このような成果につながりました。当四半期の設備投資額は5,800万ドルでした。また、当四半期は1億ドルで150万株の株式買戻しおよび5,200万ドルの支払配当金を合わせた1億5,200万ドルを株主に還元しました。
今後の展望
マーク・ロアーは次のように述べています。「第3四半期も、当社のビジネス モデルの効果とお客様および株主の皆様への価値を創出する力を示すことができました。年末に向けて引き続き停滞する経済成長の影響下にありますが、当社の営業環境に大きな変化はありません。アセチルチェーンの稼働率は依然としてかつてないほど低く、これは特に中国において顕著です。また欧州および北米の成長も低迷しています。これからも当社はビジネスの規律と生産性に焦点を当てることによって、精彩を欠いた現在のマクロ環境で価値を生み出し、2016年全体を通じて8~10%の調整後1株あたり利益を提供できる成長を実現したいと思います。」
調整後1株あたり利益の予想成長率をGAAPベースの希薄化後1株あたり利益に対して調整することはできません。なぜなら、そのためには現実的ではない一定の項目の予測(例えば年金時価評価収益/損失)を含めなければならず、結果として合理的に求めることができないためです。2016年10月17日の市場終了後、セラニーズ社ウェブサイト(www.celanese.com)の「Investor Relations/Events and Presentations」セクションで、第3四半期の業績に関連するその他の情報およびプレゼンテーションをご覧いただけます。非US GAAP指標に関する情報は、当社のWebサイトおよび下記リンクの「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」でご覧いただけます。 下記「Non- GAAP Financial Measures」を参照してください
[Celaneseについて]
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。2つの中核事業であるアセチルチェーンとマテリアル ソリューションズは当社のグローバルな化学、技術、ビジネスノウハウを最大限に活用し、顧客や企業に価値を創出しています。顧客と提携して彼らの最も重要な課題の解決に取り組む一方、「セラニーズ・ファンデーション」を通じて地域社会や世界にプラスの効果をもたらすべく貢献しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスを拠点とし、世界に約7,000名の従業員を擁しています。2015年度の売上高は57億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイト (www.celanese.co.jp)。
本件に関するお問い合わせ先: セラニーズジャパン株式会社 担当:滑川武博 Tel: 03-3436-3205 info.general.jp@celanese.com
将来の見通しに関する記述 (Forward-Looking Statements)
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」が含まれている場合があります。これらの記述には、セラニーズの計画、目的、目標、戦略、将来の売上や業績、設備投資、資金需要、その他履歴情報ではない情報が含まれます。将来の見通しに関するすべての記述は、先に発表された株式買取を含み、現時点における期待や信念、様々な推測に基づくものです。 これらの期待内容が実現される、または信念が正しいことが実証されるという保証はありません。買収に関することも含み、本リリースの将来の見通しに関する記述で表現されている結果または暗示されている結果は、様々なリスクおよび不確定要素によって、実際の結果と実質的に異なる場合があります。 これらのリスクおよび不確定要素には、 セラニーズが事業を展開している国や地域の経済環境全般、事業環境、政治環境、規制環境の変化、製品および産業のビジネス サイクルの長さと深さ (特に自動車、電気、繊維、電子、建設業界)、原材料の価格および入手可能性の変化 (特にエチレン、メタノール、天然ガス、木材パルプ、燃料油の需給および市場価格)、電気および他のエネルギーの価格、原材料価格の増加を顧客価格へ反映させる能力または値上げにより利幅を改善する能力、プラント稼働率を維持する能力および予定済みの生産能力の追加および拡張を実装する能力、現在の製造原価のレベルを削減または維持する能力および既存のプラントの技術的改善により生産性を向上させる能力、価格競争の激化および他社による競合製品の導入、セラニーズが提供するテクノロジーの市場における受入状況、セラニーズが許容できる条件およびスケジュールでの当局による許可の取得および施設の建築、セラニーズの製品や技術に認められている知的財産権および他の法的保護のレベルの変化または係る知的財産の盗難、コンプライアンスおよび他のコストおよび事故、原材料供給源の停止、サイバー攻撃、テロ攻撃、政治情勢の不安定、他の予測できない出来事や施設の建造または稼動の遅延 (地政学的状況、戦争の発生、テロ攻撃による結果、または天候や自然災害による結果を含む)、是正措置に対する潜在的責任および既存または将来の環境法規に伴うコストの増加 (天候の変化に関連する法規を含む)、セラニーズが事業を展開している国における係争中の訴訟または将来の訴訟もしくは法律、規制、政府の政策の変更により生じる潜在的責任、為替レートおよび利息の変動、セラニーズによる事業への追加投資や資金調達の能力を損なう、または経済環境や化学品業界の変化に対応するセラニーズの能力を制限する恐れのあるセラニーズの負債レベル、その他セラニーズが時宜に応じて米国証券取引委員会 (SEC) に提出するレポートに記載されている様々な要素が含まれますが、これらのみに限られるものではありません。将来の見通しに関するすべての記述は、記載日現在についてのみ記述されたものであり、セラニーズは記述日現在以降の出来事や状況を反映させるため、もしくは予想されたまたは予想外の出来事や状況の発生を反映させるために、将来の見通しに関するいずれの記述についても、一切更新する義務を負いません。
Non-GAAP Financial Measures
Presentation
This document presents the Company's business segments in two subtotals, reflecting our two cores, the Acetyl Chain and Materials Solutions, based on similarities among customers, business models and technical processes. As described in the Company's annual report on Form 10-K and quarterly reports on Form 10-Q, the Acetyl Chain includes the Company's Acetyl Intermediates segment and the Industrial Specialties segment. Materials Solutions includes the Company's Advanced Engineered Materials segment and the Consumer Specialties segment. For comparative purposes, the historical financial information included herein has been presented to reflect the Acetyl Chain and Materials Solutions subtotals. There has been no change to the composition of the Company's business segments.
Use of Non-US GAAP Financial Information
This release uses the following non-US GAAP measures: adjusted EBIT, adjusted EBIT margin, operating EBITDA, adjusted earnings per share and free cash flow. These measures are not recognized in accordance with US GAAP and should not be viewed as an alternative to US GAAP measures of performance or liquidity. The most directly comparable financial measure presented in accordance with US GAAP in our consolidated financial statements for adjusted EBIT and operating EBITDA is net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation; for adjusted EBIT margin is operating margin; for adjusted earnings per share is earnings (loss) from continuing operations attributable to Celanese Corporation per common share-diluted; and for free cash flow is net cash provided by (used in) operations.
Definitions of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliation of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliations of the non-US GAAP financial measures used in this press release to the comparable US GAAP financial measure, together with information about the purposes and uses of non-US GAAP financial measures, are included in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document filed as an exhibit to our Current Report on Form 8-K filed with the SEC on or about July 25, 2016 and also available on our website at www.celanese.com under Financial Information, Non-GAAP Financial Measures, or at this link: https://investors.celanese.com/download/companies/celanesecorp/NonUSGAAP/1001247652.pdf
Results Unaudited
The results in this document, together with the adjustments made to present the results on a comparable basis, have not been audited and are based on internal financial data furnished to management. Quarterly results should not be taken as an indication of the results of operations to be reported for any subsequent period or for the full fiscal year.
Supplemental Information
Additional information about our prior period performance is included in our Quarterly Reports on Form 10-Q and in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document.
Consolidated Statements of Operations - Unaudited
Consolidated Balance Sheets - Unaudited