グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション(NYSE:CE、本社:テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ」)は、2016 年第 2 四半期の GAAP ベースの希薄化後 1 株あたり利益が$1.50、調整後 1 株あたり利益が$1.59 となったことを発表しました。当四半期、大規模な定期修繕やマクロ経済環境の不透明性の高まりにも関わらず、セラニーズの 1 株あたり利益は前年比で右肩上がりとなっています。この成功の基盤となっているのは、セラニーズのビジネスモデルの強みおよび生産性に焦点を当てた取り組みを通じて、他社とは一線を画す成果を挙げることができる能力です。マテリアル ソリューションズのビジネスでは、業界で最も幅広いマテリアルのポートフォリオと、エンジニアード マテリアルズの潜在的な需要機会を通じて顧客向けに革新的なソリューションを開発するアプリケーション分野のノウハウを統合しています。アセチルチェーンでは、統合したバリューチェーン全体を通じて機会を捉えて収益性を最大化するために、世界中に確立している事業基盤を活用しています。
2016 年第 2 四半期 - 財政面のハイライト
(1) 下記「Non-US GAAP Financial Measures」を参照。
(2) 本プレスリリースに記載されている調整後利益の話には、「セグメント収益」および「調整後 EBIT(利払前、税引前利益)」などの用語の使用も含まれ ています。 これらの非 GAAP 用語は下記で定義しており、「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」で調整しています。
2016 年第 2 四半期のハイライト
セラニーズの会長兼 CEO(最高経営責任者)、マーク・ロアーは次のように述べています。「マテリアル ソリューションズとアセチルチェーン両事業における大規模な定期修繕にも関わらず、当第 2 四半期の堅調な業績を報告できることを嬉しく思います。 当社のオペレーション部門は数か所のプラントで計画していた定期修繕を非常に効率よく、かつ安全に実行し、お客様の高い信頼性に応えることができました。原材料価格が不安定かつ軟調で、世界的に需要が減少している中でも引き続き価値を提供し、このような成果を挙げていることは励みになります。 マテリアル ソリューションズの前年からのプラス成長、アセチルチェーンの堅調な業績、統制の取れた運転資金管理を背景に、営業キャッシュフロ ーとフリー キャッシュフローもすばらしい実績を挙げています。当期は現金 2 億ドルで 280 万株の自社株買いを実施し、年間ベースで 1 株あたりの配当も 20%増の$1.44 となりました。さらに、ムーディーズ社とスタンダード&プアーズ社の信用格付けが引き上げられたことは、当社の基盤となる事業が堅調な業績を挙げており、その財政基盤が強力であるということが認められた証拠であると言えるでしょう。」
2016 年第 2 四半期事業概況
マテリアル ソリューションズ
マテリアル ソリューションズの中核事業の収益性は前年比でプラス成長となり、定期修繕の影響やアセテート・トウ価格および関連会社の売上などの逆風を跳ね返しています。エンジニアード マテリアルズ(アドバンスト エンジニアード マテリアルズから関連会社を除外)は卓越した成果を挙げ、営業努力と潜在的な需要機会の強みを活かして取扱量が前年比で 8%増となりました。POM 製品ラインも大成功を収めており、世界的な生産増にも関わらず過去最高の販売量を記録しました。取扱量の増加と原材料費の低下が、価格低下による影響を補って余りある結果につながりました。引き続き高価値アプリケーションに焦点を当てて潜在的な需要機会を拡張していく中で、当期は過去最高となる 335 の新規プロジェクトを立ち上げました。関連会社の業績は、主にかねてより計画していた定期修繕と合弁会社イブン・シーナー社の MTBE 価格の低下による影響を被る結果となりました。
アセテート・トウ業界では引き続き利用率が低かった影響で前年よりも価格が低下しましたが、生産性向上に向けた取り組みと、原材料費およびエネルギーコストの減少によって相殺されています。
アセチルチェーン
アセチルチェーンでは、当社の世界的基盤、および統合ポートフォリオならではの選択性を活かして、引き続き優れた結果を出すことができました。四半期の業績は、当期中に複数の現場で実施された計画的な定期修繕によりマイナスの影響を受けました。前年比でのメタノール価格の低下を背景に酢酸価格も前年比で軟調に推移し、特に中国では顕著でした。これらのマイナス要素が、生産性向上のさまざまな取り組みによるプラスの効果を帳消しする以上の影響を与える結果となりました。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは四半期としては過去 2 番目の高さとなる 3 億 4,900 万ドル、フリー キャッシュフローは過去最高の 2 億 8,500 万ドルでした。 マテリアル ソリューションズの中核事業の成長と統制の取れた運転資金管理が、このような成果につながりました。 当四半期の設備投資額は 5,800 万ドルでした。 また、当四半期は 280 万株の買戻し分 2 億ドルおよび 5,400 万ドルの支払配当金を合わせた 2 億 5,400 万ドルを株主に還元しました。
今後の展望
マーク・ロアーは次のように述べています。「当四半期このような業績を挙げられたことで、常に進化しつづけるマクロ環境における当社の戦略と価値創出モデルの有効性への自信がさらに強まりました。マテリアル ソリューションズは、世界的基盤、製品ポートフォリオ、業界屈指のアプリケーション・ノウハウを組み合わせた最高のパッケージを提供し、さらにこれを厳格なパイプライン・プロセスが支えています。これによって最大限の価値をお客様に提供することが可能になる一方で、当社にとっては持続可能な環境でこの事業の収益を高める原動力になっています。アセチルチェーンでは、統合メーカーとして業界をリードする位置付けにある当社には他の追随を許さない広い選択肢があり、グローバル市場で卓越したアジリティ(俊敏性)を発揮することが可能になっています。 昨今の様々な出来事によって経済成長への期待に対する不安さはさらに増しており、原材料価格も依然として伸び悩んでいます。しかし、当社の事業計画およびビジネス モデルの強み、また生産性向上と業務の卓越性に焦点をあてた取り組みを基盤に、これまでと変わらず 2016 年の調整後 1 株あたり利益は 8~10%の成長を実現できると考えています。」
調整後 1 株あたり利益の予想成長率を GAAP ベースの希薄化後 1 株あたり利益に対して調整することはできません。なぜなら、そのためには現実的ではない一定の項目の予測(例えば年金時価評価収益/損失)を含めなければならず、結果として合理的に求めることができないためです。 2016 年 7 月 25 日の市場終了後、セラニーズ社ウェブサイト (www.celanese.com) の「Investor Relations/Events and Presentations」セクションで、第 2 四半期の業績に関するその他の情報およびプレゼンテーションをご覧いただけます。 非 US GAAP 指標に関する情報は、当社の Web サイトおよび下記リンクの「Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information」でご覧いただけます。下記「Non- GAAP Financial Measures」を参照してください。
[Celaneseについて]
セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。2 つの中核事業であるアセチルチェーンとマテリアル ソリューションズは当社のグローバルな化学、技術、ビジネスノウハウを最大限に活用し、顧客や企業に価値を創出しています。顧客と提携して彼らの最も重要な課題の解決に取り組む一方、「セラニーズ・ファンデーション」を通じて地域社会や世界にプラスの効果をもたらすべく貢献しています。セラニーズは米国テキサス州ダラスを拠点とし、世界に約 7,000 名の従業員を擁しています。 2015 年度の売上高は 57 億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイト (www.celanese.co.jp)。
本件に関するお問い合わせ先: セラニーズジャパン株式会社 担当:滑川武博 Tel: 03-3436-3205 info.general.jp@celanese.com
将来の見通しに関する記述 (Forward-Looking Statements)
本リリースには、「将来の見通しに関する記述」が含まれている場合があります。これらの記述には、セラニーズの計画、目的、目標、戦略、将来の売上 や業績、設備投資、資金需要、その他履歴情報ではない情報が含まれます。将来の見通しに関するすべての記述は、現時点における期待や信念、 様々な推測に基づくものであり、 これらの期待内容が実現される、または信念が正しいことが実証されるという保証はありません。本リリースの将来の見 通しに関する記述で表現されている結果または暗示されている結果は、様々なリスクおよび不確定要素によって、実際の結果と実質的に異なる場合が あります。 これらのリスクおよび不確定要素には、 セラニーズが事業を展開している国や地域の経済環境全般、事業環境、政治環境、規制環境の変化、 製品および産業のビジネス サイクルの長さと深さ (特に自動車、電気、繊維、電子、建設業界)、原材料の価格および入手可能性の変化 (特にエチレン、 メタノール、天然ガス、木材パルプ、燃料油の需給および市場価格)、電気および他のエネルギーの価格、原材料価格の増加を顧客価格へ反映させる 能力または値上げにより利幅を改善する能力、プラント稼働率を維持する能力および予定済みの生産能力の追加および拡張を実装する能力、現在の 製造原価のレベルを削減または維持する能力および既存のプラントの技術的改善により生産性を向上させる能力、価格競争の激化および他社による 競合製品の導入、セラニーズが提供するテクノロジーの市場における受入状況、セラニーズが許容できる条件およびスケジュールでの当局による許可の 取得および施設の建築、セラニーズの製品や技術に認められている知的財産権および他の法的保護のレベルの変化または係る知的財産の盗難、コン プライアンスおよび他のコストおよび事故、原材料供給源の停止、サイバー攻撃、テロ攻撃、政治情勢の不安定、他の予測できない出来事や施設の建 造または稼動の遅延 (地政学的状況、戦争の発生、テロ攻撃による結果、または天候や自然災害による結果を含む)、是正措置に対する潜在的責任 および既存または将来の環境法規に伴うコストの増加 (天候の変化に関連する法規を含む)、セラニーズが事業を展開している国における係争中の訴訟 または将来の訴訟もしくは法律、規制、政府の政策の変更により生じる潜在的責任、為替レートおよび利息の変動、セラニーズによる事業への追加投資 や資金調達の能力を損なう、または経済環境や化学品業界の変化に対応するセラニーズの能力を制限する恐れのあるセラニーズの負債レベル、その 他セラニーズが時宜に応じて米国証券取引委員会 (SEC) に提出するレポートに記載されている様々な要素が含まれますが、これらのみに限られるもの ではありません。将来の見通しに関するすべての記述は、記載日現在についてのみ記述されたものであり、セラニーズは記述日現在以降の出来事や状 況を反映させるため、もしくは予想されたまたは予想外の出来事や状況の発生を反映させるために、将来の見通しに関するいずれの記述についても、一 切更新する義務を負いません。
Non-GAAP Financial Measures
Presentation
This document presents the Company's business segments in two subtotals, reflecting our two cores, the Acetyl Chain and Materials Solutions, based on similarities among customers, business models and technical processes. As described in the Company's annual report on Form 10-K and quarterly reports on Form 10-Q, the Acetyl Chain includes the Company's Acetyl Intermediates segment and the Industrial Specialties segment. Materials Solutions includes the Company's Advanced Engineered Materials segment and the Consumer Specialties segment. For comparative purposes, the historical financial information included herein has been presented to reflect the Acetyl Chain and Materials Solutions subtotals. There has been no change to the composition of the Company's business segments.
Use of Non-US GAAP Financial Information
This release uses the following non-US GAAP measures: adjusted EBIT, adjusted EBIT margin, operating EBITDA, adjusted earnings per share and free cash flow. These measures are not recognized in accordance with US GAAP and should not be viewed as an alternative to US GAAP measures of performance or liquidity. The most directly comparable financial measure presented in accordance with US GAAP in our consolidated financial statements for adjusted EBIT and operating EBITDA is net earnings (loss) attributable to Celanese Corporation; for adjusted EBIT margin is operating margin; for adjusted earnings per share is earnings (loss) from continuing operations attributable to Celanese Corporation per common share-diluted; and for free cash flow is net cash provided by (used in) operations.
Definitions of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliation of Non-US GAAP Financial Measures
Reconciliations of the non-US GAAP financial measures used in this press release to the comparable US GAAP financial measure, together with informatio n about the purposes and uses of non-US GAAP financial measures, are included in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document filed as an exhibit to our Current Report on Form 8-K filed with the SEC on or about July 25, 2016 and also available on our website at www.celanese.com under Financial Information, Non-GAAP Financial Measures, or at this link: https://investors.celanese.com/download/companies/celanesecorp/NonUSGAAP/1001247652.pdf
Results Unaudited
The results in this document, together with the adjustments made to present the results on a comparable basis, have not been audited and are based on internal financial data furnished to management. Quarterly results should not be taken as an indication of the results of operations to be reported for any subsequent period or for the full fiscal year.
Supplemental Information
Additional information about our prior period performance is included in our Quarterly Reports on Form 10-Q and in our Non-US GAAP Financial Measures and Supplemental Information document.
Consolidated Statements of Operations - Unaudited
Consolidated Balance Sheets - Unaudited