生産能力増強により新しい医療用GUR®グレードの導入が可能に
グローバルテクノロジーと機能性材料を提供するセラニーズ・コーポレーション(NYCE: CE、本社：テキサス州ダラス市、以下「セラニーズ」)は、この度、同社テキサス州ビショップでのGUR®超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)製品の生産能力拡大計画を発表しました。GUR®の生産能力は3万8千トンに増強され、生産設備拡張工事の完成は2016年5月を予定しております。
セラニーズのマテリアルソリューションズ社長、スコット・サットンは次のように述べています。「当社ビショップ工場の生産能力強化により、セラニーズは事業範囲を拡大させ、多様な顧客基盤をサポートし、高付加価値リチウムイオン電池、医療・医薬用途、および濾過用途の材料に対する消費者ニーズの高まりに応えることができるようになります。これにより、セラニーズは、超高分子量ポリエチレンについて、競合他社の中でも最も幅広いグレードポートフォリオを提供し、世界のリーディングメーカーとしての同社の地位を強化します。」
この生産能力拡大がもたらす生産柔軟性により、セラニーズは製薬業界向けに新しい2つの医療用GUR®グレードを導入します。これらの新製品は、エンジニアードマテリアル品の製造における同社の専門知識を活用するもので、薬事規制に準拠する製品の一貫性と品質のために最も厳しい原料管理が実施されます。製薬業界のためのこれらの新しい医療用グレードは、製剤液の濾過、精製を含む民生用アプリケーションや、薬物接触および送達で使用される機械で動作する装置に役立つものです。
GUR® 超高分子量ポリエチレンは、標準的なポリエチレンよりもはるかに高い分子量を有する線状ポリエチレンであり、低温条件下であっても、卓越した耐摩耗性、優れた耐衝撃性、非粘着性および自己潤滑性、また優れた機械的特性を提供します。この材料は、鉄に比べると8分の1の軽さで、磨耗を伴う環境で高密度ポリエチレンよりも10倍長持ちします。
高い分子量を有するポリエチレンとして、GUR® は、特定の生産工程が必要な粉末状の材料として生産されます。圧縮成形やラム押出し成形で発生する高い圧力により粒子が融合され、主に、板材や丸棒などに成形をされます。
セラニーズが提供するGUR®超高分子量ポリエチレングレードは、整形外科用インプラント、水や空気の濾過、電池セパレーター、繊維、添加剤およびメンブレンなどの用途に使用されています。整形外科用インプラントおよび医薬品で用いられるGUR®の プレミアムグレードは、FDAおよびEUの規制等の保健機関の要求事項を満たしており、FDA「医薬品および機器マスター・ファイル」の入手が可能です。
[Celaneseについて] セラニーズ・コーポレーションは、主要産業や消費財の大半に使用されている差別化された化学ソリューション及び機能 性素材の製造における世界的なテクノロジーリーダーです。売上は北米、欧州、アジアでほぼ3 等分され、世界各国での 化学、技術、ビジネスの広範なノウハウを最大限に活用し、顧客や企業に高い価値を創造します。セラニーズは顧客と提 携し、顧客の最も重要な課題の解決に取り組む一方で地域社会や世界に良い影響を及ぼす貢献しています。セラニー ズは米国のテキサス州ダラスにある本社を拠点とし、世界に約7,500 名の従業員を擁しています。2014 年度の売上高 は68 億米ドルです。セラニーズおよび製品の詳細はウェブサイト (www.celanese.co.jp)。
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